乳酸菌の真実・裏話


牛乳不要説

現代の日本では『牛乳=健康』というイメージがかなり強くあります。牛乳のみでなく、乳製品全てが体に良いというイメージの方もいると思います。

もともと日本人は農耕民族で、牛乳を飲む習慣はありませんでした。

昔の人々は牛乳を飲んだり、その牛乳から乳製品を作って食べていた時期もあったようです。
事実、聖徳太子も発酵乳を愛用していたそうで、発酵乳の歴史は大涅槃強にも書かれています。

日本へは、仏教の伝来とともに牛乳からできる乳酸菌食品も伝えられましたが、戦国時代前から日本人は乳製品をあまりとらなくなりました。
日本人が、乳製品をとらなくなった背景には、仏教思想の普及で牛の赤ちゃんの為の乳を奪って飲むのは殺生になるという考え方も手伝っていたようです。

しかし、現代では、牛乳には人間の食品としては、いくつかの問題があることがわかってきました。
そのうちのひとつが、牛乳に含まれるカルシウムは「カゼインタンパク」と言われるもので、人間の消化吸収には適していないことです。
そもそも牛乳というのは牛の赤ちゃん専用のものです。
牛は生まれてから短期間で急成長し、あの強大な骨格を作っていきます。したがって、ゆっくりと体を成長させていく人間には合わないのです。

また、牛乳のカルシウムを消化吸収する段階が、人によってはうまく働かない場合もあります。
「牛乳=カルシウム補給」と思われている方もいるかもしれませんが、カルシウムは多く取りすぎるとかえってカルシウム過剰により体にいくつもの弊害が起こってきます。
その1つが骨粗しょう症です。
牛乳を飲むと、牛乳に含まれる悪いカルシウムが人体に必要な良質のカルシウムを連れ出して体外に流出させてしまいます。
そのため、ミルクや牛乳を飲めば飲むほど体内のカルシウムが不足して虫歯や複雑骨折が多く見られるようになります。
「骨粗しょう症の予防には牛乳」という認識は実は大きな間違いと言えるそうです。

実際、牛乳を大量に飲んでいる北欧の人たちほど、骨粗しょう症に悩まされている人が多いそうです。
(フィンランド、スウェーデン、オランダ、イギリス、アメリカなど)
アメリカでは、牛乳はいまや不健康食品として「健康のために」というコマーシャルは一切禁止されています。
もともと牛乳は不飽和脂肪酸が多くカロリーが高いので、肥満促進飲料なのです。
牛乳を飲みましょうとこれだけ推進されているにも関わらず骨がもろく肥満ぎみの子供たちが増えていますよね。
これはこういう理由なのです。

また、牛乳に含まれる乳糖を分解するラクターゼという乳糖分解酵素が日本人には少なく、
それがお腹がゴロゴロなったりする原因なったり、腸内腐敗を引き起こします。
牛乳を飲むとお腹をすぐ壊すので牛乳が飲めなくて肩身の狭い思いをされた方もおられると思いますが、
実はそれが日本人として普通の反応だったのです。

どうやら、乳製品を口から入れても乳酸菌が腸で住みつくのはとても難しそうです。

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